個別塾

個別塾は生徒と講師マンツーマンの授業が受けられる塾です。

学習塾と個別塾との大きな違いは、講師がひとりの生徒だけを見てくれるので授業内容でわからない点があってもわかるまで教えてもらえる所でしょう。 個別塾は多人数相手の一斉授業ではないので、講師が生徒の理解度・レベルを把握しやすくそれに合わせて指導する事ができるのです。

授業中は自分だけの先生ですので他人を気にしない環境で勉強する事が出来ますし、分からない事があれば遠慮せずに質問をすることができます。 ですが、個別塾にもマンツーマンの所だけでなく、講師1人に対し生徒が2~3人の所があります。 もし生徒が2人の場合、自分の時間が半分になってしまうだけでなく質問しづらい雰囲気になってしまいます。 質問できない内気な生徒は教えてもらいたい問題を教えてもらえる時間がほとんどなく、学習塾よりも割高な個別塾なのにその効果は期待できないものになってしまいます。 積極的に質問をする生徒と2人で授業を受けてひとりの講師を共有することになったら、積極的に質問する生徒に独占されてしまうこともあります。 こうなったら個別塾のメリットが全くありませんし、普通の学習塾のほうがよくなってしまいます。 個別塾に通わせようと考えているのなら、講師ひとりが何人の生徒を受け持つのか最初に確認しておきましょう。

講師1人が生徒1人を受け持つのなら、個別塾最大の長所となるマンツーマンでの授業が受けられるので、その生徒の学力レベルに合わせて教えてもらう事ができます。 どこかで躓いたとしても他の生徒を気にすることなく、分からないところまで戻って教えてもらえます。 多人数相手の授業ではどうしても自分で補うことになる部分が出てくるのですが、自分だけの先生がいれば遠慮なく今の授業を遮って、 そこまでの疑問点を随時解決することができるのです。 そして全てを理解したうえで次の問題へと進むことができるので、その先の問題の理解も早くなります。

個別塾がうまくはまった場合、生徒の学習能力は飛躍的に高まり、新しい知識をどんどん吸収していくでしょう。 教室は仕切りなどで区切られたブースが多いので周りを気にせず質問出来る環境にはなっていますが、それでも質問しづらいという生徒も中にはいます。 そのような生徒は当然多人数の学習塾でも質問をすることができません。 個別塾でも質問できないほど内気な生徒なら、マンツーマン授業が特徴の個別塾でもあまり効果は期待できません。 最大のメリットを全く活かせないからです。

個別塾でも伸びにくいと思える生徒なら無理してそこに拘らず、学力レベルを少し落としてでも普通の学習塾へ通わせるか、 自分の部屋に先生を招く家庭教師を雇ったほうが良いかもしれません。 外では質問できない内気な生徒でも、自分の部屋でなら多少は積極的になれるかもしれないからです。 一般的な学習塾よりも高い授業料を払うことになる個別指導塾ですので、成果が望めないようなら他の方法へと切り替えたほうが良策でしょう。